Gelände the horse

馬券でベンツGクラスを目指す忘備録

天皇賞秋2021 コントレイルで魂の1着固定勝負だ!

tennoshoaki2021

天皇賞秋2021の予想です。最後まで無料で見られます。

◎1.コントレイル

まず、心情的にこの馬を推したいという気持ちは正直あります。2020年はコロナ禍で社会が大変な状況になり、週末も家の中で過ごさねばいけない状況が長く続いた中で、コントレイルは父に次ぐ無敗の三冠達成という歓喜の瞬間をお茶の間に届けてくれました。状態不安があった中で、ジャパンCへの出走を表明し、三冠馬の三共演という夢の舞台を演じて競馬界を大いに盛り上げてくれました。大阪杯で連敗を喫してからは「史上最弱の三冠馬」という不名誉な呼ばれ方もされるようになりましたが、この馬の功績や生これまでのキャリア、愛らしいキャラクターを考えると、次の勝利を応援せずにはいられない存在です。

近走の2連敗については、2020ジャパンCは菊花賞での合わない長距離の激走の反動がありました。ただし、斤量の恩恵と理想的なローテーションから臨んだデアリングタクト、G1級の実力馬であるカレンブーケドール、グローリーウェイズには先着しています。さらに、デアリングタクトとは直線で接触の不利もありました。
大阪杯は道悪と、スタートで躓き、グランアレグリアと削り合う展開により、3着に沈みました。ただしこの時の馬体重は+16kgの472kgと過去最高。一見すると成長分に見えますが、矢作師は「コントレイルにとっては重すぎた」と反省点として挙げており、今回の天皇賞秋は強いパフォーマンスを見せたダービー時の460kgを目標に仕上げています。

ローテーションについては、大阪杯の疲れが抜けずに、宝塚記念は回避となり実に7カ月ぶりの出走となります。過去最長にはなりますが、皐月賞は5カ月ぶり、神戸新聞杯も4カ月ぶりで好走を見せており、特に休み明けを苦にするタイプではありません。調教についても、1週前は福永Jの騎乗でホウオウアマゾン(10/30スワンS3着)とダノンファラオという重賞級の2頭を相手に7馬身差を付ける圧巻のパフォーマンス(栗東CW 6F79秒4-12秒2)最終追いは息を整える程度でしたが、順調に矢作師も満足の時計で終了。種牡馬として価値を下げないためにも落とすことができない試合で、間違いなくメイチ仕上げで臨みます。

この東京2,000mというのは、コントレイルに最も適したコース条件と言えます。これは当事者である福永Jと矢作師も会見で口を揃えて話しておりました。生粋のサウスポーであり、これまでに左回りは4戦3勝。脅威のラップでJRA2歳レコードを叩き出した東スポ杯、一頭突き抜けて勝利した日本ダービー、ノーステッキで古馬を一蹴した神戸新聞杯、アーモンドアイにのみ惜敗したジャパンカップ。いずれも強い内容、強い競馬を見せてくれました。左回りの上がり最速率は75%(3/4)で、唯一として2位になったのはノーステッキで最後は流した神戸新聞杯です。

1枠1番については、どちらかと言えば望ましい枠ではないでしょうか。Bコース替わりとなり、距離ロスなく伸びる馬場を通ることが出来ます。今回は幸運にも、デビュー以来のゲート練習を2週連続で行ってきました。踏み遅れて内に閉じ込められてしまう心配については、名手騎手福永Jが最も懸念しているポイントであり、考え込んで序盤を攻めてくれることでしょう。エフフォーリア、グランアレグリアに、マークされてしまう位置にはなりますが、思い切って迎え撃つしかないと腹が決まるでしょう。

馬場状態について、昼過ぎから雨予報が入ってはおりますが、降水確率は50%程で雨量も1mmと大きな影響はなく、パンパンの良とはいかないかもしれませんが、これは却ってグランアレグリアの32秒~33秒前半の末脚を封じる追い風になりますし、少々渋る程度の状況であれば皐月賞や菊花賞で結果を出してきているので過剰に反応はしなくても良いと思います。万が一、大阪杯並みに道悪となってしまった場合は、評価を一変する必要があるのは確かです。

コントレイルの柔らかい足取りで、飛ぶように跳ねるように、スイスイと他馬を置き去りにしていく様はみていて大変痛快でした。年内引退という寂しいニュースがありましたが、ディープの血を受け継ぐ種牡馬として生産界からより競馬を盛り上げてくれるために。ここで敗れて価値を落とすわけにはいきません。福永Jと矢作Jという日本競馬界最高のパートナーと共に、背水の陣で臨む、無敗の三冠馬のビクトリーランを大いに期待します。


○5.エフフォーリア

現3歳世代でNo.1と断言して良い実力馬と評価しています。ダービーは道中の運びや仕掛け所が、あとほんの少しだけでも良ければ勝っていた内容でした。そして、ダービーの走りを見る限り、残り400m時点では群を抜いていたことから、東京2,000mがドンピシャ条件のように見えます。力強い走りなので小雨が降ったとしたら、3強の中では一番恩恵を受けられる馬でしょう。

東京は3レースしており、いずれも上がり33.4秒という優秀な時計を出しています。クラシックレースを2つ制覇した今ノリに乗っている横山武史の騎乗であり、ハマった時の恐ろしさがあり、ダービーの屈辱を晴らすためにも渾身の騎乗を予感しています。コントレイルよりも恵まれた馬格(馬体重差約50kg)を持ちながら、2kgの斤量差を貰える点は、強い好材料となり得ます。

枠も3枠5番という、内より前目で運ぶことができる、絶好枠を引きました。古馬とは初対戦になりますが、現3歳世代の古馬混合戦の成績を見る限りは、マイナス材料にはなり得ません。ただし、スローからの決め手勝負になると、切れ味という点ではコントレイル、グランアレグリアに一歩劣るため対抗まで。展開や運び方が重要です。直線では早めに仕掛けることが大事でしょう。

 

▲[危].9グランアレグリア

藤沢師の「2,000mはギリギリの距離」という言葉は注目すべきである。この馬のベスト距離は1,600mであり、確かに天皇賞秋はマイルで好走する馬も活躍することがあるレースではあるが、適距離でない中で強敵に勝つことができるのか。キャリアで1,600mより長いレースを大阪杯以外は1度も使ってこなかった。なぜ使ってこなかったか、それはこの馬の距離ではないから。

逃げ馬はいない中でスロー寄りの展開が予想され、その流れが濃くなるほどこの馬にとって有利になることは間違いないが、ライバルがそれを防ぎに来ることを期待。大阪杯ではコントレイルに残り800mから被せられ、最後は馬券外に沈んだ。エフフォーリアは切れ味が弱い分、早めに仕掛ける可能性は高く、持続力の要素が加わったとしたら、やはり2,000mという距離に不安は隠しきれないです。

また、安田記念後に喉の手術を行っています。軽い内容であったということから軽視されている気がしますが、藤沢師の「心配していましたが、調教を見て大丈夫と感じました」というコメントの前半部分に注目です。やはり、心配すべき程の変化が起きうる治療だったということです。調教と本番が違うことは分かり切っていることです。また、昨年にアーモンドアイでも話題になりましたが、牝馬は5歳の秋から衰えが見え始めます。

 

△4.ポタジェ
相手なりに走る馬で11戦連続で馬券入り。馬場も拘りませんし、川田Jは先行馬だと信頼しやすいです。

 

☆15.ヒシイグアス
枠は悪いところを引いてしまったが、4連勝と波に乗っているので念のため。休み明けも心配所。

 

雨3.モズベッロ
幸運の雨が大阪杯のような馬場を作り出してしまったら、必ず押さえなければいけない馬になります。

 

消.14カレンブーケドール
実力では4番手ではありますが、ジャパンカップを見据えた叩きでしょう。枠も外寄りになってしまいました。

 

消.7ワールドプレミア
確実に適距離ではありませんし、次を見据えた叩きであることが明らかです。仕上がりもその程度。