Gelände the horse

馬券でベンツGクラスを目指す忘備録

【固定記事】Gelande式メイン重賞予想の最強バイブル

競馬

馬券を当てるために必要なすべてを詰めたGelande式競馬バイブルです。数えきれないくらい痛い目にあいながら学んできた知見を、私自身の言葉で体系的にまとめた馬券ノウハウの集大成がこの記事です。

私のプロフィールは、時間が許す限り重賞レースに毎週参加しています。競馬歴は1年程で、最初は全く当たりませんでしたが試行錯誤を繰り返し、現在は連月プラス回収で締めています。配当でベンツGクラスを買うのが夢です。

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この記事は、①やってはいけないこと、②こんな予想をしよう、③予想の達人たちの三部構成です。日々、アップデートして最新最善を目指しています。*馬券購入は完全に自己責任ですので、当方は一切の責任を負いません。

 

やってはいけないこと

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予想の前に、まずは今すぐにでもやめるべき悪手についてお話します。私自身の経験談からですが、負けが込んでいるときに踏んでしまっていた地雷です。実際の所、多くの方が共通した経験を持たれている部分もあるかと思いますので、「やってはいけないこと」から前置かせて頂きます。

それはズバリ、①有料予想の購入、②データへの偏重、③他人に丸乗りです。厳密には細かく言えばキリがないのですが、大まかにポイントを絞るとこの3点だけは強く訴える必要性を感じました。ひとつひとつ解説していきます。

有料予想の購入

財布

競馬界は情報商材で溢れています。少し前までは宣伝に怪しい臭いが充満していたので、並みのリテラシーがあれば回避が可能でした。しかし、noteやYouTubeのメンバーシップなど、最近は販売の形が変わりつつあり、予想商材に手を出している方が増えている印象です。事実、私も気の迷いで某noteを購入していたこともあります。

私のスタンスは予想記事を購入することに大反対です。理由ですが、まず自分の予想の力が伸びないのが勿体ないです。汗をかいて脳を働かせて出した結論に自分の身銭を切ることで、勝利の喜びも敗北の悔しさを味わうことを繰り返しながら、反省反芻の中で予想の力は身に付いていきます。一生貴方は有料記事に頼っていくのでしょうか?

また、全ての方が競馬で勝ちたいと願っているはずですが(=利益を上げたい)。それなのに有料予想を買うということは、勝負の前からマイナスになってしまう不利を被ります。9割の有料予想はクレームを避けるために的中率重視ですから、人気馬が推奨されています。ですから、配当期待も出来ないので余計なコストは省くべきです。

最後に有料予想家は、予想そのものよりも、記事や動画などアウトプットを作り上げることに 多くの時間を割いています。的中や回収よりも、自分のファンを失わないために、「頑張ったね」と認められる作品を作り上げることが重要だからです。第一、馬券が当たらないからって、予想を売って儲けようとしてる輩に大した人はいないです。

データへの偏重

データ

数字を全否定する訳ではありませんが、データに頼りすぎることは危険であると警鐘を鳴らします。実際に、世に溢れている予想記事や予想動画の8割以上がデータ分析を行っていますが、それよりも大事にすべきなのは、数字に現れない中身の部分をどのように読み解くかです。データよりもレースを見てください。

3-2-0-0や0-0-0-15など、x-x-x-xという形をよく見かけると思います、一見それっぽく聞こえて釣られてしまいそうですが、レースはひとつひとつが水物です。過去に幾度なく行われてきたレースで、瓜二つのレースは1度としてありません。「傾向」の存在は認めますが、寄りかかれるほど信頼は厚くありません。

本当にデータ分析が機能するのであれば、競馬は誰もがより簡単に儲かる世界のはずです。ただ、実際には多くの方が負けてしまっている現実があるのは、大多数の方々が馬柱や実績という表面的なデータに引っ張られてしまい、もっと動的で有機的で内容的な予想の本質的な側面を見落としてしまっているからです。

時代に反した思考ではありますが、デジタルよりもアナログな見方を取り入れて、レースを見たりコメントを聞いたりパドックを確認して、数字には表れない抽象的な部分を評価して、それを予想という形に具現化して組み立ててください。似たり寄ったりではなくて、オリジナルであなただけの馬券になるはずです。

他人に丸乗り

アホ

上記の「有料予想の購入」に近しい内容ですが、他者の予想はあくまで参考程度に留めるべきで、最終的には自分の意見・言葉で結論をまとめるのが望ましいです。予想印や買い目の丸パクリなどは言語道断であります。それで外れてしまった時に貴方は納得できるのでしょうか?

さらなる理由としては、配当妙味がなくなり回収率が下がるから、外れた時に他責になってしまうからです。あなたが参考にしたいと思うくらいですから多くの競馬民に支持されている人気予想家だと思いますので、多くの方が乗っかることでオッズ妙味がなくなってしまいます。

さらに、競馬に限定した話ではなく、自己成長のために重要なことはいかに自責することが出来るかです。失敗の原因を他者に置かず、自分事として捉えどのように思考を変え行動を行うかが重要です。他者の予想に丸乗りして、負けてしまい予想家を批判しているような人は情けないですよ。

自分で予想の時間が取れない無い時や、的中を連発させている予想者を見ている時に、ついつい予想印や買い目に便乗してしまいそうになるかと思いますが、他者の意見はあくまで参考程度という認識を強く持ちましょう。少しでも自分の思考を含ませて、あなた唯一の予想を仕立ててください。

こんな予想をしよう

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それでは予想についてお話します。初めに断っておくと、予想において大事でないことはありません。多種多様な要素の全てが複雑に絡み合って結果が生まれますので、望ましいのは情報をできるだけ集めて多次元に比較すべきです。ただし、限られた時間内で最大限に効率化を図るべく、私は次の3点をポイントとして注目しています。

そのポイントとは、①そもそもの地力、②調子とやる気、③馬場と枠順の3点です。くどいようですが、その他にも無数に見るべきポイントはあります。ただし、結果を大きく左右する重要事項としてこれらを挙げさせて頂きました。ひとつひとつ解説します。

そもそもの地力

馬

どれだけ調子が上向いていても、コースに適正があっても、騎手の腕がピカイチでも、そもそも走る馬の地力が足りていなければ完全に本末転倒です。そこで、まず始めには出走馬の地力を調べることから始めます。

参考になるのは対戦歴です。過去にどのような馬と闘い、どのような馬に敗れてきたかに注目します。単純に順位やタイムを比べるのではなく、斤量差や不利の有無を踏まえた上で、どのような結果となっているかをポイントとしてください。

さらに深堀するのであればラップを見ます。トップスピードと持続力がどれくらいあるか能力を計ってください。前走で快勝して人気に推されるパターンは多いですが、単純に周りのレベルが低かった可能性があり、ラップである程度の判別ができます。

私の場合は1年内の対戦相手または5走前までの対戦相手を見て、勝ち負けを競った相手がどの程度のレベルにあるかを追うようにしています。過去実績なので成長分などは予見できませんが、見えない部分より見える部分を比べることを重視します。

調子とやる気

やる気

どれだけ強い馬であっても調子を落としていたら好走はできません。そこで、レース1週前からの体調に注意します。厩舎コメントや追い切りの中で引っかかる要素があれば警戒すべきです。良い馬をピックするというよりも、危険な人気馬を見抜く作業です。

また、陣営の勝負度合いも重要になってきます。単なる叩きの1戦か、メイチ仕上げの勝負かでパフォーマンスは全く変わってきますので、ローテーションや厩舎コメントを確認して、陣営がどれだけそのレースに賭けているか勝負気配を探ってください。

そして、レース直前の馬体重やパドックもかなり重要です。確認前に馬券は仕込まないのが賢明です。私の場合はパドックでは明らかな不調や入れ込みがないか、馬体は±二桁以上の増減があればローテーションを見て評価するようにしています。

いわゆる臨戦過程と呼ばれるこの調子とやる気が結果に与える影響は甚大で、鉄板と言われた絶対馬がこの点は足らずに敗北していく様子を何度も見てきました。繰り返しになりますが、良い馬を見抜くというよりは危険な馬を除外する視点が有用です。

馬場と枠順

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馬場も重要です。脚質が合っているかどうかは結果を大きく左右します。また、その日その日で変わりゆくものなので、天気予報や当日のレースを確認しながら、最低限でも前残りか差しが決まる馬場か、内有利なのか外有利なのかは押さえるようにします。

ちなみに私の場合ですが、地力だけではなく馬場が味方して馬券入りした穴馬の脚質は特に注目しています。当日のレースで人気薄が馬券に入っていた場合、その馬の脚質がその日に向いている展開と捉えるようにしています。

そして枠順も大事です。単純なデータで○枠が有利不利というレベルではなくて、ターゲットとしている馬より内や外にどのような脚質の馬がいるかは大事です。被せたり被せられた時にどのような展開になるのか想像力をつかいます。

定石もある程度大事であり、「内枠は逃げ馬、外枠は差し馬」は常々意識しています。また、フルゲートの大外は印を軽くするようにしています。その他にも右回り左回り、ワンターンかツーターンかなど、コース適正は総合的に見比べましょう。

馬券術

馬券

いよいよ予想印を付けた後は買い目を決める作業に移ります。様々な賭け方がありますが、私が重視しているのは次の3通りです。①馬連ボックスまたは流し、②三連複流しまたはフォーメーション、③三連単軸2頭マルチまたは1,2着&1,3着流し。

順序としては一番最初は、馬連を狙うようにしていますが、条件が合わなかった場合やより妙味を感じた場合は三連系の馬券を選ぶようにしています。単勝、複勝、ワイド、枠連、馬単は点数×的中率×回収のバランスが悪いので基本的に買いません。

馬連

馬連

馬連は的中率がそこそこありながら、配当も10倍以上は見込めるコスパの高い券種です。私は買い目をやたらと広げたくないので、基本的に3点(最大でも6点)に収めるように構成しています。この券種を選ぶ時の状況は、

  • (A)3頭の強力な馬がいるが3頭の優劣が付き辛いとき → 馬連3頭ボックス (どうしても手広く勝負したいときは4頭ボックス)
  • (B)強力な1頭がいて、その他から3頭の有力馬をピックできた場合 → 馬連軸1頭流し3点

基本的には上記(A)または(B)を目指して、一番最初は馬連を視野にいれています。難しいとなった場合、妙味のあるヒモ候補を見つけられた場合は三連複または三連単に舵を切ります。また、馬単は馬連とそこまで配当が変わらないので選びません。

三連複

三連複

三連複は流しとフォーメーションであれば点数がそこまで広がらないですが、堅い決着だとほとんど配当がありませんので注意が必要です。この馬券を選ぶときは、2,3着ゾーンに食い込む穴馬候補が複数等いてヒモ荒れが大いに期待できる場合です。

  • (A)馬券内濃厚な1頭を見出せて相手に人気薄が予感できる場合 → 三連複軸1頭流し
  • (B)馬券内濃厚な1頭を見出せてヒモが大いに荒れそうな場合 → 三連複フォーメーション (1-3-7など)

三連複を狙う頻度はそれほど高くありません。難しさの割りに配当が見込めないからです。だからといって軸馬に人気薄を持ってくる冒険も不要だと思います。馬場が荒れていたり、天候が悪かったりと何かありそうな予感を感じたらの一手です。

三連単

金持ち

三連単は最も配当が高いので積極的に狙いたいです。私の場合は三連単は、①軸2頭マルチ、②1,2着&1,3着流し組み合わせ、のどちらかを選びます。点数をできるだけ抑えるためです。平均で20~36点内、最大でも50点以内で済ませるようにしています。

  • (A)馬券内濃厚な2頭を見出せる着順の予想がつかない場合 → 三連単軸2頭マルチ
  • (B)馬券内濃厚な2頭のうちどちらかが1着になる見込みがある場合 → 三連単1,2着&1,3着流し (2頭とも1着の見込みがある場合は両馬とも同様に買います)

頭も思わぬ馬がくる場合に備える(A)三連単軸2頭マルチは、一撃で100万馬券に届くこともあるので夢を大いに見ることができます。一方で(B)1,2着&1,3着流しは3連単にも関わらず買い目の点数を大幅に下げることができるコスパの高い賭け方です。

予想の達人

達人

最後に無料で予想を公開しているオススメの競馬師をお伝えします。自分一人では集められる情報に限界がありますし、自分には無い視点も大変参考になるので、丸乗りや有料予想はお勧めしませんが、こういった方々の意見に触れることは大切だと思います。*2021年5月7日時点の情報です。 

岡井元憲

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まずオススメしたいのは、競馬月刊誌UMAJINの創始者の岡井元憲氏です。Twitterやブログを中心に発信しておりましたが、YouTubeのUMAJIN Chにて重賞の注目馬を発表するようになりました。パドック診断がずば抜けており、重賞では度々レース前にグンパツに映えた馬をTwitterで事前発表しています。

スガダイ

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予想神の異名を持つ、競馬予想SNSウマニティのスガタイ氏です。注目の重賞レースを、追い切り前ではありますが、ゲストを招いて注目馬を3頭あげる配信をしています。有料なので私は購読していませんが、ニコニコ動画でチャンネルを持っており、YouTubeでは扱っていない重賞の予想も行っています。

ネクロマンシー中井

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ニートボクロチキンという競馬YouTuberのメンバーです。高配当の特大万馬券を的中し続けています。更新が不定期ではありますが、G1の前は基本的に表れます。馬券攻略についても一度ガッツリと語っており参考になる話が多くありました。出し惜しみなく有益な情報を公開しているところが好感です。

じゃい

www.youtube.com

競馬の配当で家を建てた男としても知られる、お笑い芸人インスタントジョンソンじゃいさんのYouTubeチャンネルです。大きな重賞ごとにライブ配信で視聴者の疑問に答えながら予想を発表しています。基本的に穴党なので穴馬の考察が鋭い印象で、さらに回収も重視しながらなので、他の人とは被らないオリジナルな予想が良いです。

安藤勝己

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元トップジョッキーのアンカツこと安藤勝己氏のYouTubeチャンネルです。大きな重賞では有力馬診断や上位評価の馬を発表しています。その他にも自身の経験談を含めたりしており、その点も参考になる話が多いです。Twitterではレース後に短評回顧を行っていますが、これがまた的を得ていて素晴らしいです。

その他の予想家たち

その他にも時間に余裕があれば覗くようにしている方々を順不同で紹介します。彼らはみなプレゼン力が物凄く高いので、たくさん見聞きしていると引っ張られて予想がグチャグチャになってしまうので、片耳で聞く程度に押さえましょう。*2021年5月7日時点では全員無料です。

元牧場スタッフで馬体診断に強みを持っているやーしゅん氏、調教と追い切りの評価が抜けているアギョウ氏、独自の視点と素晴らしいプレゼンのカリスマ予想氏、深みが半端ないnoteを無料公開しているうまうまー氏、コンテンツがとにかく充実している邪推師GANMA氏、全頭診断を見るならこの人という田原基成氏、ラップ分析を極めているカズ氏、妙味のある馬にフォーカスしているTKG氏、競馬への熱意が伝わってくる覆面馬主7号氏

まとめ

大勢

以上、競馬予想で大切にしていることの全てを詰め込みました。やってはいけないこと、やるべきこと、馬券の買い方、参考になる方々を説明しました。一般論や教科書的というよりは自分の体験談を集約させた内容になります。

ごちゃごちゃ書きましたが、一言で表すのならば「レースを見て評価すること、大事なポイントを重視すること、コスパの高い賭け方をすること、独自の結果を出すこと」というシンプルな内容にまとまります。

この記事を読んでいただいたあなたの競馬ライフがより充実するように祈らせて頂きます。私のTwitterは気まぐれに予想を公開しておりますので是非フォローをお願いします。ありがとうございました。

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マイルCS2021 有終の美か世代交代か注目のマイル頂上決戦

マイルcs2021

マイルCS2021の予想です。最後まで無料で見られます。

◎12.グランアレグリア
蹄の状態が思わしくなく歩様チェックに引っかかる恐れがあり、香港の出走を取りやめて、急遽中2週の前倒しで臨むことになったように、臨戦過程は好ましくありませんでした。しかし、絶好枠を引き当てたことや引退レースということで調教を精力的にこなし、力をある程度発揮できる状態になりました。そうなるとマイル戦でこの馬を軽視することは出来ません。また、ルメールJによると安田記念の敗北は中2週ローテではなく、喉が原因だったと指摘しており(レース後に手術)、天皇賞秋で喉については問題がないことを確認できたようです。2,000m激走の後や輸送もあるので疲労感は気になる所ですが、馬券内は堅い。

〇4.サリオス
昨年マイルCSは大外から終始外を回る距離ロスの中で上がり最速5着、大阪杯は道悪で内が厳しい中でインを強襲して5着、安田記念は前走の重馬場を走った疲労が抜けずに8着と、近三走はいずれも敗因が明確でありました。回復の遅れや爪の不安から直接臨むことになりましたが、堀師はここ3年間の放牧後で一番良い状態で帰厩してくれたと安心。問題の右トモは万全ではないにしても、全体として改善を感じ取っています。今回はブリンカーとクロス鼻革を採用する試みがあり、1週前に松山Jを乗せて追い切った際も、メリットの方が強くあったとのことです。もう少し外目の枠の方が良かったですが内も捌けます。

▲3.シュネルマイスター
3歳で安田記念3着、3歳で56kgを背負い毎日王冠を制すなど、強い3歳世代のマイル大将格です。反応が良い訳ではなく、瞬発力を求められる展開は向かないかもしれませんが、阪神マイルという持続的な脚が必要となる競馬は合っています。1kgとは言え3歳秋の牡馬が斤量ハンデを貰っている点も大きいです。ゲートが良くありませんが、スタートからの直線が長いのであまりマイナスにはならないです。今回は初めての関西輸送と、近走な主な実績は左回りの東京レースに限定されているのが割引材料ですが、常に関係者の想像を上回る活躍をしてきましたので、ここも勝ち負けに食い込む存在でしょう。

△6.ケイデンスコール
今年に入り京都金杯、中山記念、マイラーズCっと1,600~1,800mで覚醒を見せています。京都金杯と中山記念は内有利の馬場を上手く走れたこと、マイラーズCは前半1,000mを55,8秒と後ろ有利の展開に乗じての勝利ではありますが、展開次第で重賞で3戦連続連対する地力を証明しました。安田記念は力負け、毎日王冠は久々と暑さに弱い面もあり凡走してしまいましたが、今回は岩田康Jより「毎日王冠より今回の方がいい状態で挑めそう」と上積みが強調されました。右回りの坂ありコースになることと、内が得意な馬と騎手の組み合わせですから内枠寄りは歓迎要素です。
△11.カテドラル
今年に入りG3を4連対と晩成型ハーツクライ産駒の成長曲線が円熟期を迎えました。気性的にイレ込むことがありましたが、解消されてきた精神面の成長が大きいです。高速よりは渋った馬場が得意な馬なので、今の阪神で11番枠は良いポジションですし、池添学師はしまいに徹する競馬を宣言しており、思い切った騎乗で一発はありえます。安田記念は12着に大敗してしまいましたが、一昨年のNHKマイルは3着、マイルCSは上がり最速で6着に食い込みましたのでG1で足りないと見限るのは早計です。最終追い切りでは栗東坂路の自己ベストを更新する軽快な動きを見せており準備は万端です。

☆10.ロータスランド
有力な差し馬が揃いましたので、前に行く馬も狙いたいところです。一昨年の阪神JFはレシステンシアとマルターズディオサと前を競り合い二桁着順に沈みましたが、それを除くと阪神は5戦中4勝と2着1回と高い適性を示しています。ツメ不安がありましたが今年3月に特殊蹄鉄を使用してから上向きました。今年の関谷記念も1着を取り、東京新聞杯1着のカラテ、富士S1着のソングラインを退いているので地力もあります。追い切りが抜群で、17日の栗東坂路ではこの馬だけがラスト2Fで11秒を刻みました。富士Sは太め残しの叩きなので度外視です。辻野師は「ためる競馬」を明かしており吉とでるか凶でるか。

危1.ホウオウアマゾン
古馬混合重賞で馬券内を確保する力もあり、阪神を得意とするマイラーであり、前に付ける競馬で最内と絶好の枠を引きましたが、このそうそうたる末脚自慢が勢揃いする中では恰好の標的とされてしまいますし、内が荒れている阪神内回りでは、内側を走るのは酷です。

危7.インディチャンプ
見事な実績と怖いジョッキーではありますが、見据えているのは香港であり、ここは叩きの位置づけが明らかな仕上がりです。使える脚が短いので展開の助けが必要ですし、スプリントを使ってきた臨戦過程も昨年とは違います。年齢的な衰えも感じるのでここは軽視です。

危9.グレナディアガーズ
1週前の追いきりは代打池添Jも確かな手応えを感じており、この舞台は朝日杯FSを制した得意な競馬場です。輸送が無くなる点も3歳には嬉しいです。ただし、使える足が短くてラスト1Fで垂れるレースが続いています。上がりが求められる馬場で末脚はありません。

危13.ダノンザキッド
最優秀2歳を受賞した素質もあり、今まで関東遠征が続いてた中で阪神開催は好材料ですが、1,600mは忙しい印象かつ気性が難しい馬で、レース前のテンションが高いことが続いており安定感が無いです。久々の叩きとはいえ54kgで富士Sは不甲斐ない走りでした。

エリザベス女王杯2021 有力馬全頭に不安要素の中荒れ必至

erizabeth2021

エリザベス女王杯2021の予想です。最後まで無料で見られます。

■基本方針
過去5年間で美浦所属の馬の馬券入りは22頭中0頭ですから、やはり牝馬なので関西への輸送は考慮すべきポイントです。さらに馬場傾向としては、昨年の開催2週目とは違い今回は阪神6週目ですから、内側が徐々に伸びなくなってきていると想定しています。有力馬が内側に集まったので外の差し馬を穴として狙いたいです。多くの有力馬が前走で叩いており順当なローテーションです。帰国隔離で川田Jや福永Jがいませんので、空いた席を取るのが誰になるかを見分ける必要もあるでしょう。

◎3.アカイトリノムスメ
桜花賞は5着を大きく引き離して4着、オークスは伸びない内前で粘っての2着、秋華賞は直行ローテの久々で1着と実績は申し分なしで、クラシック3走を見る限り2,200mはベストの距離です。前で粘り込むも、伸びる末脚もあり、自在性の高さが様々なレース条件を克服しています。「関東馬」×「3歳馬」×「中3週」という所が唯一の懸念になり、秋華賞からの上積みは見込めないですが、国枝厩舎は輸送には強く、54kgの斤量が牝馬で坂を2度要求されるコースでは、大きなメリットとして出てくるでしょう。レイパパレを見ながら競馬できる枠を引きました。

○1.レイパパレ
能力は一つ抜けています。オールカマー、宝塚記念はラスト1Fで脚が止まり距離不安が囁かれていますが、乗り替わりのルメールJは番手に控える競馬を宣言、うまく距離を持たせられるかもしれません。ただし主戦ジョッキーの川田Jも我慢させるのに苦労する程、前向き過ぎる気性がですので、掛かってしまったら危険ですし、この馬のベストパフォーマンスは大阪杯でみせた2,000m以下の距離を逃げるパターンです。阪神は開催6週目で内が伸びなくなっている中で最内枠を引いてしまったことも懸念の一つです。

▲6.ランブリングアレー
今年に入り愛知杯と中山牝馬のG3を2連対してから、ヴィクトリアマイルを2着入選と、ここにきて成熟期を迎えています。前走のオールカマーは道中の位置取りも悪く、叩きらしい結果となりました。2,000mを超える距離の出走はキャリア17戦で前走が初めてでしたが、友道師は「1,600mよりも2,200mが合う」と自信を見せています。さらに、「中山(前走オールカマー)よりも阪神の方が競馬しやすい」ともコメントしていますが、同じ右の小回りと似ている要素は多いので、その点は割引が必要です。

△9.ウインマリリン
昨年の4着馬で、日経賞とオールカマーを制しており適正は高いです。ただし、1週前の時点で持病の右前肘の腫れから発熱して、3日の休養を取り出走可否を決めかねていたなど臨戦過程は悪いです。横山武Jが「万全の状態ではありません」とバッサリ公言していました。最終追いはラスト11.5秒を出しましたが、オールカマーと比較して、全体が2秒緩いペースの終い重点調教だったので楽観視はできません。しかし、陣営は「腫れは今に始まったものではなく前からケアし続けてきたもの」としているので、最低限の走りは出来るでしょう。

△12.デゼル
1週前をCW、最終を坂路と、阪神牝馬Sで1着を取った時の調教パターンを消化しました。前走のアイルランド府中牝馬は大敗を喫しましたが、5カ月ぶりの久々が堪え調教本数も足りなかったのと、初角4番手と前に付け過ぎて自分の競馬が出来なかったことが敗因でしょう。距離について、迎春S(2021/1/11中山2,200m)は+16kgと太めの出走でしたが、ウインキートスとタイム差無しの3着でしたので、スローな展開であればこなしてくれるでしょう。阪神は2戦2勝の舞台、外差し馬場となればこの馬に展開が向くでしょう。

△11.ソフトフルート
昨年の秋華賞3着馬であり、昨年のエリ女は福永J騎乗効果もありますが、6人気6着馬と全く通用しない訳ではありません。ジリジリと長く伸びる末脚を持っており、外差しの展開になれば着入りを狙えます。追い切りに2週連続で跨った岩田望Jとのコンビは3戦2勝、2着1回と手は合っています。前走の新潟牝馬Sは休み明けかつデコボコした馬場に脚を取られ勝ち切ることまで出来ませんでしたが、ひと叩きして追い切りも良い動きを見せています。斉藤師及び掛かりつけの獣医いわく距離やコースは全く問題ないとのこと。馬体もここにきて増えており本格化か。
☆16.アカイイト
重賞実績こそない馬ですが、デビュー19戦で18戦を上がり3位以内と終いは確実に伸びています。唯一の上がり3位以内を外したのは重馬場で初角から2番手につけてしまうミス騎乗でしたので度外視です。外枠を引いたので外差しの展開であれば一発の底力は秘めています。阪神は近三走を馬券入りしており合う舞台です。調教が抜群の動きで、栗東坂路を単走でしたが、稍重馬場で4F51秒6-12秒7と自己ベストを0秒2も更新し、中竹師も「この馬史上一番と言っていいデキ」と太鼓判を押しています。岡オーナーも掲示板狙いを公言しており、着入りに徹すれば。

消2.クラヴェル
横山典Jが全国どこへでも乗りに行くほど評価しています。マーメイドS、中京記念、新潟記念とG3を連続で馬券入りと好走が続いていますが、斤量がそれぞれ51、52、52とハンデ戦ならではの活躍でした。今回は斤量が+4kg増しに200m距離延長となりますので、積極的には買いづらい流れです。末脚は見事なものですし、極端な追込みをする騎手なので、展開がかなりハマれば一発があるかもしれませんが、期待するには確率が低すぎるでしょう。また、横山武J(ウインマリリン)が騎乗しますので、最近多発している直線のよそ見も気になる所です。

消5.ステラリア
3歳出馬の一頭ですが、クラシック2戦をどちらも掲示板入りできていないので、単純に地力が足りていないでしょう。オークスは川田Jの先行策が裏目に出た結果ではありますが、秋華賞はレース後に武豊が「良くなるのは先だと思います」と残し、まだ良化には時間が掛かりそうです。忘れな草賞でのパフォーマンスは一見高く見えますが、使い詰めていたエイシンヒテン以外はメンバーも大したことがありませんし、クイーンCではアカイトリノムスメに0秒3差を付けられて完敗しており順当な力関係になりますので、ここで逆転は出来ないと思います。

消8.テルツェット
ヴィクトリアマイルを除き、昨年8月から見事な末脚を使い5戦5勝と波に乗っています。しかし、ダービー卿のレース後に和田師が「本質的にはこのくらいの距離(1,600m)が一番良いのかなと思っています」とコメントしている通り、1,600m~1,800mが適距離の馬でしょう。唯一の2,000mはデビュー2戦目にミモザ賞でウインマリリンに敗れています。また、ゲートが上手くない馬なのでG1ではこのロスが致命的になりかねないです。デビューから東京/中山を使い続けており、前走クイーンS(函館)は滞在調整で臨んだもので、今回は初めての関西輸送になります。

消15.ウインキートス
近4走を見てみると、日経賞(15着)の殿負けは3角不利により仕方がなく、目黒記念(1着)は一番軽いハンデを貰えての好走、札幌記念(9着)は距離が短かったのと調整不足、オールカマー(2着)は2着に入りましたが、ウインマリリンが開けた通り道に頼った好走でした。丹内Jが「手放したくない」と目黒記念での成長から高評価をしておりますが、初めての56kgを背負い、初めての関西輸送で、いきなり結果が出せるとは考えにくいです。人気の割りには、丹内騎手も宗像師の格もここでは一枚落ちています。

デイリー杯2歳S2021 実質4頭立ては絶対に落とせない

デイリー杯2歳S

デイリー杯2歳S2021の予想です。最後まで無料で見られます。

◎7.プルパレイ
朝日杯FSへ向けた調整レースという位置づけではありますが、中間は豊富に乗り込まれており準備は出来ています。イスラボニータの初年度産駒で、陣営はデビューからマイラーとしての仕上げに集中。期待に応えて2戦目の新潟芝では2歳レコードを更新しています。逃げ先行を打つ馬なので小頭数によりペースが緩むと、展開利が出てくるこの馬を本命にします。2週前、1週前、最終と全て併せ馬に遅れを取っている点が唯一の心配点ですが、2週前は意図的な遅らせ、1週前は瞬発力を試した結果(ジリジリと脚を使う同馬には厳しかった)、最終は相手が3勝クラスの古馬(仮ボール)だったことから、大きく評価を下げるには至らないです

○2.スタニングローズ
2走連続で重賞を掲示板入りし、世代上位の地力の高さを見せています。前々走の新潟2歳Sはスタートで躓く不利があり、前走のサウジアラビアRCは前の馬がなかなかスピードを上げず、外から被さられ下げる形になりながらも、最後はコマンドラインと0.1秒まで詰めました。スムーズな競馬が出来れば一変は期待できます。デビューから4戦全て牡牝混合戦を戦っており、さらに阪神マイルは未勝利戦で高いパフォーマンスを見せた舞台です。デビュー5戦目になりますが、中間に短期放牧を挟み、回復も良く馬体もパワーアップ、追い切りも合格点のパフォーマンスでした。

▲6.セリフォス
新潟2歳Sを含んで2走連続で強い競馬で圧勝しています。ただし、どちらも左回りのレースで、前走は「返し馬の時から左に行きたがっていた」と川田Jは注意していました。幸い最内枠が功を制し、最初から最後まで内ラチに頼った走りが出来ました。また、装鞍所からテンションが高かったそうで、スタートもイマイチと気性面の課題も見せました。初の右回りと気難しさから1人気の信頼は置けないです。また、鞍上が川田Jから藤岡佑Jに乗り替わりになり、この点もマイナス要素です。

△1.ソネットフレーズ
新馬戦から臨みますが、過去10年で前走新馬戦は4勝も上げています。その新馬戦は出遅れてしまいますが、反応よく直ぐに好位に取り付くリカバリーを見せ、前が沈んでいく中で4角2番手から上がり最速(3頭タイ)で後続を突き放すレベルの高い内容でした。2歳の牝馬に輸送は心配な点ですが、ファンタジーSを選ばずに本レースを照準に当てたことが、阪神JFや桜花賞を見据えての陣営の期待の高さでしょう。ただし、前走は直線が平坦な新潟だったため、牡馬と坂の叩き合いを制するかは疑問ですし、陣営もスローで前に追い出される形を心配して、馬也で控える競馬を目指しています。新馬戦はゲートの悪さや道中で噛むところもあり、今回は教育騎乗の要素が強いかもしれません。

JBCクラシック2021 二頭の実績馬のデカ過ぎる死角に注意

JBCクラシック2021

天皇賞秋2021の予想です。最後まで無料で見られます。

◎4.テーオーケインズ
前走の帝王賞で3強を一蹴、ここを連勝でダート界のニュースターへ。4カ月ぶりの実戦も、2カ月以上の休み明け4戦4勝と鉄砲良し。2,100mは初めての距離ながら、距離延長2-1-0-0と心強い傾向。9月22日から入念に準備しており、帝王賞と同パターンの追い切り、高柳師も満足気の手応え。前走は4コーナー最内ピッタリで見事に回っていたので、小回りも大丈夫です。

○9.カジノフォンテン
前走の帝王賞10着は状態面による負け方。暑さにダメな馬で本格化してからも6,7月は不調。前走後に張田J「暑さに弱いので心配していたが疲れが出た感じ」と敗因を述べた。本来の力は、東京大賞典2着から川崎記念・京成盃グランドマイラーズ、かしわ記念を連勝とした実績馬。輸送ありきで太め残しの追い切り、若干重たさがあったため、当日のパドックは要注目。

▲5.ダノンファラオ
横山武史Jだけで抑えたくなる昨今。前走は日本テレビ盃2着でしたが、横山武Jはテン乗りで最内枠からラチ沿いをピッタリと馬群の中を走らせ、揉まれ弱く砂を被るとダメと評価されていた馬の成長を感じさせる良質な内容でした。直線の長い大井は3戦連続馬券外ですが、小回りの川崎・船橋・浦和では良績を残しています。

△7.ミューチャリー
前走を金沢で使うなど、勝負度合いは高いです。前走は敗れましたがコースレコードを叩き出した絶好調のメイショウカズサ相手では分が悪かったです。また、雨が浮くほどの不良馬場で自慢の切れ味も不発に終わり、金沢では有力騎手の吉原Jもテン乗りで外を回しての2着確保は上出来。理想的なローテと継続騎乗の上積みで、好勝負必須かと。

消3.オメガパフューム
G1通算4勝の実績馬であることは確かですが、小回りコースが苦手で克服できるイメージがありません。G1の勝利はいずれも直線が386mと最も長い大井です。金沢は直線が236mしかない小回りコースですから、この馬の脚質ではズブさが露呈してしまうでしょう。年末の東京大賞典4連覇が大目標であるため、叩き程度の仕上がりです。

消1.チュウワウィザード
19年浦和開催の同レースの勝者であり、2,000m超えのコースは3戦3勝と脅威ではありますが、前走の帝王賞で右第1指骨を剥離骨折して3カ月以上の休み明け。追い切りも冴えず一週前は新馬に遅れを取りました。大久保師も「力を出せる態勢」と及第点の仕上げ、さらに「右回りは得意でない」とキッパリ。鞍上の戸崎は同レースを0-1-0-7と苦手意識

天皇賞秋2021 コントレイルで魂の1着固定勝負だ!

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◎1.コントレイル

まず、心情的にこの馬を推したいという気持ちは正直あります。2020年はコロナ禍で社会が大変な状況になり、週末も家の中で過ごさねばいけない状況が長く続いた中で、コントレイルは父に次ぐ無敗の三冠達成という歓喜の瞬間をお茶の間に届けてくれました。状態不安があった中で、ジャパンCへの出走を表明し、三冠馬の三共演という夢の舞台を演じて競馬界を大いに盛り上げてくれました。大阪杯で連敗を喫してからは「史上最弱の三冠馬」という不名誉な呼ばれ方もされるようになりましたが、この馬の功績や生これまでのキャリア、愛らしいキャラクターを考えると、次の勝利を応援せずにはいられない存在です。

近走の2連敗については、2020ジャパンCは菊花賞での合わない長距離の激走の反動がありました。ただし、斤量の恩恵と理想的なローテーションから臨んだデアリングタクト、G1級の実力馬であるカレンブーケドール、グローリーウェイズには先着しています。さらに、デアリングタクトとは直線で接触の不利もありました。
大阪杯は道悪と、スタートで躓き、グランアレグリアと削り合う展開により、3着に沈みました。ただしこの時の馬体重は+16kgの472kgと過去最高。一見すると成長分に見えますが、矢作師は「コントレイルにとっては重すぎた」と反省点として挙げており、今回の天皇賞秋は強いパフォーマンスを見せたダービー時の460kgを目標に仕上げています。

ローテーションについては、大阪杯の疲れが抜けずに、宝塚記念は回避となり実に7カ月ぶりの出走となります。過去最長にはなりますが、皐月賞は5カ月ぶり、神戸新聞杯も4カ月ぶりで好走を見せており、特に休み明けを苦にするタイプではありません。調教についても、1週前は福永Jの騎乗でホウオウアマゾン(10/30スワンS3着)とダノンファラオという重賞級の2頭を相手に7馬身差を付ける圧巻のパフォーマンス(栗東CW 6F79秒4-12秒2)最終追いは息を整える程度でしたが、順調に矢作師も満足の時計で終了。種牡馬として価値を下げないためにも落とすことができない試合で、間違いなくメイチ仕上げで臨みます。

この東京2,000mというのは、コントレイルに最も適したコース条件と言えます。これは当事者である福永Jと矢作師も会見で口を揃えて話しておりました。生粋のサウスポーであり、これまでに左回りは4戦3勝。脅威のラップでJRA2歳レコードを叩き出した東スポ杯、一頭突き抜けて勝利した日本ダービー、ノーステッキで古馬を一蹴した神戸新聞杯、アーモンドアイにのみ惜敗したジャパンカップ。いずれも強い内容、強い競馬を見せてくれました。左回りの上がり最速率は75%(3/4)で、唯一として2位になったのはノーステッキで最後は流した神戸新聞杯です。

1枠1番については、どちらかと言えば望ましい枠ではないでしょうか。Bコース替わりとなり、距離ロスなく伸びる馬場を通ることが出来ます。今回は幸運にも、デビュー以来のゲート練習を2週連続で行ってきました。踏み遅れて内に閉じ込められてしまう心配については、名手騎手福永Jが最も懸念しているポイントであり、考え込んで序盤を攻めてくれることでしょう。エフフォーリア、グランアレグリアに、マークされてしまう位置にはなりますが、思い切って迎え撃つしかないと腹が決まるでしょう。

馬場状態について、昼過ぎから雨予報が入ってはおりますが、降水確率は50%程で雨量も1mmと大きな影響はなく、パンパンの良とはいかないかもしれませんが、これは却ってグランアレグリアの32秒~33秒前半の末脚を封じる追い風になりますし、少々渋る程度の状況であれば皐月賞や菊花賞で結果を出してきているので過剰に反応はしなくても良いと思います。万が一、大阪杯並みに道悪となってしまった場合は、評価を一変する必要があるのは確かです。

コントレイルの柔らかい足取りで、飛ぶように跳ねるように、スイスイと他馬を置き去りにしていく様はみていて大変痛快でした。年内引退という寂しいニュースがありましたが、ディープの血を受け継ぐ種牡馬として生産界からより競馬を盛り上げてくれるために。ここで敗れて価値を落とすわけにはいきません。福永Jと矢作Jという日本競馬界最高のパートナーと共に、背水の陣で臨む、無敗の三冠馬のビクトリーランを大いに期待します。


○5.エフフォーリア

現3歳世代でNo.1と断言して良い実力馬と評価しています。ダービーは道中の運びや仕掛け所が、あとほんの少しだけでも良ければ勝っていた内容でした。そして、ダービーの走りを見る限り、残り400m時点では群を抜いていたことから、東京2,000mがドンピシャ条件のように見えます。力強い走りなので小雨が降ったとしたら、3強の中では一番恩恵を受けられる馬でしょう。

東京は3レースしており、いずれも上がり33.4秒という優秀な時計を出しています。クラシックレースを2つ制覇した今ノリに乗っている横山武史の騎乗であり、ハマった時の恐ろしさがあり、ダービーの屈辱を晴らすためにも渾身の騎乗を予感しています。コントレイルよりも恵まれた馬格(馬体重差約50kg)を持ちながら、2kgの斤量差を貰える点は、強い好材料となり得ます。

枠も3枠5番という、内より前目で運ぶことができる、絶好枠を引きました。古馬とは初対戦になりますが、現3歳世代の古馬混合戦の成績を見る限りは、マイナス材料にはなり得ません。ただし、スローからの決め手勝負になると、切れ味という点ではコントレイル、グランアレグリアに一歩劣るため対抗まで。展開や運び方が重要です。直線では早めに仕掛けることが大事でしょう。

 

▲[危].9グランアレグリア

藤沢師の「2,000mはギリギリの距離」という言葉は注目すべきである。この馬のベスト距離は1,600mであり、確かに天皇賞秋はマイルで好走する馬も活躍することがあるレースではあるが、適距離でない中で強敵に勝つことができるのか。キャリアで1,600mより長いレースを大阪杯以外は1度も使ってこなかった。なぜ使ってこなかったか、それはこの馬の距離ではないから。

逃げ馬はいない中でスロー寄りの展開が予想され、その流れが濃くなるほどこの馬にとって有利になることは間違いないが、ライバルがそれを防ぎに来ることを期待。大阪杯ではコントレイルに残り800mから被せられ、最後は馬券外に沈んだ。エフフォーリアは切れ味が弱い分、早めに仕掛ける可能性は高く、持続力の要素が加わったとしたら、やはり2,000mという距離に不安は隠しきれないです。

また、安田記念後に喉の手術を行っています。軽い内容であったということから軽視されている気がしますが、藤沢師の「心配していましたが、調教を見て大丈夫と感じました」というコメントの前半部分に注目です。やはり、心配すべき程の変化が起きうる治療だったということです。調教と本番が違うことは分かり切っていることです。また、昨年にアーモンドアイでも話題になりましたが、牝馬は5歳の秋から衰えが見え始めます。

 

△4.ポタジェ
相手なりに走る馬で11戦連続で馬券入り。馬場も拘りませんし、川田Jは先行馬だと信頼しやすいです。

 

☆15.ヒシイグアス
枠は悪いところを引いてしまったが、4連勝と波に乗っているので念のため。休み明けも心配所。

 

雨3.モズベッロ
幸運の雨が大阪杯のような馬場を作り出してしまったら、必ず押さえなければいけない馬になります。

 

消.14カレンブーケドール
実力では4番手ではありますが、ジャパンカップを見据えた叩きでしょう。枠も外寄りになってしまいました。

 

消.7ワールドプレミア
確実に適距離ではありませんし、次を見据えた叩きであることが明らかです。仕上がりもその程度。

日本ダービー2021 サトノレイナスで勝負したくなる話

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「はっきり言って、2歳のラインアップの中で、牡馬も合わせて間違いなくナンバーワンです」っと、デビュー前から名物オーナー里見治氏の期待を一身に背負っていたサトノレイナス。この馬は、オーナーの色眼鏡を通してだけではなくノーザンFでの評判も高く、里見オーナーの所有馬を見ている元社台ファーム場長の池田充氏も、既に2歳の牝馬チャンピオンになるポテンシャルを秘めていると太鼓判を押していました。


満を持して迎えたデビュー戦は、2020年6月7日の東京1600m新馬戦です。スローペースを中段に付けて外々を回り直線へ、他馬に寄られ外に逃げる臆病な面を見せながらも、稍重の馬場を上がり最速34.1秒で差し切りました。たいしたライバルもいない中での辛勝となり、この時点では里見オーナーの評価は過大で、ダービー挑戦の噂すらも聞こえない時期でした。ただ、仕上がりが7,8分であったことや、幼さを露呈している段階だったので、今後の調教次第では化けるかもしれない末脚を見せてはくれました。

  • ルメールJ「能力はありそうだけど、物見をしていたようにまだ子供。まっすぐに走っていればもっと楽勝できた」
  • 国枝師①「まだ(調教で)追っていなかったからね。仕上がりとしては7、8分。まずは勝ててよかった」
  • 国枝師②「スローペースでもしっかり折り合ったけど、追われてふらついたり心身にまだ幼さを見せた。勝ったから良しとしたいけど、そのあたりが変わればパフォーマンスも上がってくると思うんだけどね」

次戦に選んだのは、2020年10月4日のサフラン賞(1勝クラス)、舞台は中山1600mです。国枝師の見立てでは、(サトノレイナスは)跳びの大きい馬なので大箱で距離が長いコースの方が適正が高いとして、マイルを走る事には早くも難色を示していました。一方で、鈴木勝美助手の視点では、放馬を挟んだ上積みと折り合いに心配がないことなどから、ポテンシャルで勝ち切ると楽観的でした。

  • 鈴木助手「確かに初戦もアッサリ勝てれば良かったけど、放牧を挟んで当時より芯が入ったし、前向きな一方で我慢すべきところは我慢できている。この時季にあまり張り切りすぎても良くないけど、ポンポンと行ってくれなきゃ困る器。まだ上のギアがあるはずだし、2戦目で変わってくれるんじゃないのかな」

スタートは出遅れながらも、ミドルペースで進む道中を後方で折り合いに専念してレースを運びました。4角でルメールJの好騎乗で馬群を華麗にさばいてやや外に出すと、目を見張る豪脚を披露して連勝を飾りました。やや時計の掛かる良馬場で上がりタイムは2位に1.0秒差をつける最速の34.0秒を計測しています。このレースは、次戦でアルテミスSの3着に入るテンハッピーローズを相手にしており、決して低いレベルでもありませんでした。

  • ルメールJ「2回目の競馬でテンションが上がっていて、ゲートの中で怒っていました。それでスタートが遅れてしまいました。しかし、後ろからリラックスして運べたことで息が入って、直線で良い脚を使えました」
  • 国枝師「新馬戦はフラフラしていたけど、今日は真っすぐ走っていた。牝馬だけに兄より“おませ”で、学習能力が高い」

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そして、2020年12月13日の阪神JFは初めての重賞挑戦となりました。しかし、国枝師はやはりマイルへの距離適正を疑問視ししており、今後のことも見据えて、距離を伸ばし牡馬と対戦する経験を積むために東スポ杯に使いたかった思惑があったそうですが、里見オーナー初の牝馬G1獲りの意向を汲んで阪神JFを選択しました。この頃から既に国枝師は、素質の高さからサトノレイナスで牡馬クラシックに挑戦する気持ちがありました。そうであれば、ダノンザキッドやタイトルホルダーというダービーでも人気を集める有力馬と、一戦を交えていればかなりの経験値となっていたはずです。

  • 国枝師「個人的には(800メートルの)東スポ杯を使いたかったんだ。馬の格好を見ると2000メートルは欲しいからね。ただ、オーナー(サトミホースカンパニー)が牝馬のGⅠをまだ勝っていないこともあって、まずはここへ向かうことに。牡馬と一緒の路線に行きたい気持ちもあったんだけどね」

このレースでは、白毛のアイドルホース・ソダシを前に惜敗を喫します。中段で運び、最後はソダシを目標に内から脚を伸ばし、一時は先頭に立つもソダシに押し返されてハナ差の2着に沈みました。特に大きな不利はなかったものの、初めて外からではなく馬群を割いて内から上がりを使う展開で、上がりタイムはこの馬にしては物足りない4位の33.9秒でした。初めての関西輸送や、ミドルペースを'この馬にとっては)やや前目に付けたことが原因かもしれません。

  • ルメ―ルJ「すごくいい競馬をしてくれました。エンジンのかかりが遅かったけど、ラストはいい伸びを見せて頑張ってくれた。勝ち馬の後ろで競馬ができたけど、直線で忙しくなって離されてしまいました。それでも最後は詰めてきました。来年、パワーアップしてくれれば」
  • ルメールJ②「すごくいい競馬をしてくれたけど、まだ背中が柔らかい。エンジンのかかり、反応が遅かった。勝ち馬の後ろでマークできていたけど、直線で忙しくなった」

いよいよ、サトノレイナスは牝馬クラシック三冠の序章『桜花賞』に進みます。ソダシと同様に阪神JFからのぶっつけ本番のローテーションで臨みますが、陣営としては前走戦を挟みたい希望がありましたが、輸送や間隔と状態を考えて叶いませんでした。休み明けで走らない馬ではないですが、叩き2走目でどれだけ変わり身を見せるのか、こういったデータを取れなかったことも少し厳しい状況に追いやられている要因なのかもしれません。

  • 国枝師「もともとは(2月の)東京開催のレースを使う予定でいました。でも、(調整過程で)そこには間に合わないとなって、気のいいタイプだし、相手も牝馬で、コース経験もあるので、『ぶっつけ本番で』という選択をしました。GIIチューリップ賞とかステップレースは他にもありますが、(桜花賞までの)間隔や輸送のことも考えると、実際のところ、使うレースは限られてしまうんですよね。これがもし、距離を延ばして(GI皐月賞で)牡馬を相手にするとなれば、また別の話になったのでしょうが。それはともかく、桜花賞に臨むにあたって、レイナスの仕上がり自体はすごくいい感じでいきましたよ」

ルメールJも厳しかったと振り返ったように大外枠を引いてしまい、ゲートも上手くないので必然的に後方に追いやられ、直線も進路を探して外に流れ1着ソダシに比べて距離ロスが多い中で、唯一の上がり32秒台を出してハナ差の2着に飛び込みました。またもソダシに連敗してしまってはいますが、内容的には勝ちに等しい競馬をしており、国枝氏が何度も述べるように、サトノレイナスにとってマイルはやはり忙しい距離と納得が出来るレースでした。

  • ルメ―ルJ「18番は厳しかったかもしれません。とても馬はいい競馬をしてくれました。でも仕方ありません。オークスで巻き返したいですね」
  • 国枝師「ルメさんも話していましたが、内枠なら阪神JFの時のようにインに潜り込んで、ということもできたんでしょうが、外枠(8枠18番)でしたからね。加えて、ちょっとエンジンがかかるのが遅かったので、あんな競馬になっちゃった、という感じ。レイナスの走りを見れば、もうちょっと距離があれば......というのは感じますから。(マイル戦に)より適性の高い馬に完璧な競馬をされてしまうと、さすがに厳しいですよね」

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そして、東京2400mと距離が延びるオークスでは、ついにソダシを逆転するかと期待が高まる中で、陣営が選択したのは日本ダービーでした。国枝氏は、サトノレイナスは昨年に弥生賞を勝ちクラシック挑戦した全兄のサトノフラッグよりも、早い段階で能力は上回っていると見測っていました。そこで斤量差もつくのであれば、十分に勝ち負けが出来ると判断しました。ルメールJに打診したところ騎乗を快諾されたことが後押しとなり、里見オーナーの承諾も無事に取れて、晴れて牝馬のダービー挑戦に進むことになりました。

  • 国枝師①「全兄のサトノフラッグも昨年、GII弥生賞を勝ってクラシックに向かいましたが、同馬と比べても『レイナスのほうが能力は上だな』と早い段階から思っていました。そこで、ダービーも含めて、クラシック登録はしておいたんです。(牡馬と)同斤量だったら、ちょっと考えるところもあったけれど、牝馬で2kg差もらえるなら、チャンスがあるかな、と」
  • 国枝師②「そこで、ルメさんにも相談して『どうだ?』と聞いたら、『(ダービーに)行くなら乗りたい』と。それが、一番の決め手になりましたね。」

国枝厩舎からは過去に7頭がダービーに挑戦しましたが、その馬たちと比べてもサトノレイナスの実力は上位と、国枝氏は自信を持っています。特に2020年のダービーで4人気に支持されたサトノフラッグを定規に、より強いと自信を持てたのが大きいのではないでしょうか。同厩舎の三冠馬アーモンドアイやアパパネと比較しても遜色ないレベルで、馬体のつくりが似ながらも手脚が長くフレームがゆったりしており、距離適性はより高いと見ています。早くからポストアーモンドアイを担う国枝厩舎の至極の一頭として、関係者の夢が詰まった素質馬が、日本一栄誉のある舞台に挑みます。

  • 国枝師「個人的な手応えは、それらと比較しても『(サトノレイナスのほうが)上かな』と思っています。あと、これまでにダービーに出走した馬は、ちょっとまだ成長が遅かったかな。サトノフラッグや姉のバラダガールと比べても、レイナスが一番早い段階から動けていました。気持ちも、身体も、兄姉の中で抜けてよかったよね。前向きでもあるし、そういう意味でも"ダービーへの適性"は高いと思います。この時期に、牝馬が牡馬相手に2400mを走るというのも、以前なら『厳しいかな』という考えがありました。でも、近年の"強い牝馬"を見ていると、今の段階でもある程度やれる馬であれば、勝負になる気がしています」

ここまで牝馬で牡馬のクラシックに挑戦することに拘る国枝氏に対して、やはり自身の引退が近い中でダービーを未制覇なことや、昨年に引退したアーモンドアイをダービーに出走できなかったことの心残りからくるエゴなのではないかと、疑問の言葉が投げかけられる中で、やはり自信の無い勝負はしないという勝負のプロの志向を見受けることができました。そもそもこの挑戦は思い付きではなくて、デビュー以来里見オーナーに繰り返し打診してきた積み重ねが実を結んだ結果として成り立ったという経緯がありました。

  • 国枝師①「うん、まあねぇ......(苦笑)。調教師に限らず、競馬関係者にとってダービーというのは、ひとつの夢であり、目標でありますよね。チャンスのある馬がいれば、『狙いたい』と思うのは当然のこと。アーモンドアイは牝馬三冠を目指す流れになりましたけど、現実に(ダービーに)出ていたら『面白かっただろうな』というのはあります。確かに(自らの)定年も近いのでね(笑)。だからといって、(ダービー制覇を果たしていないことに)焦りはなく、なんでもかんでもダービー出走、とは思っていません。でも、能力のある馬であれば、牡牝関係なく、(ダービー制覇を)狙いにいきたいなという気持ちはあります」
  • 国枝師②「桜花賞が終わってから。オーナーに『(ダービーに)行きたいです』と言ったら、『調教師さんと(ルメール)騎手がいいと言うのであれば、いいですよ。お任せします』と言ってもらえた。よかったなと。ゴーサインを出してもらったのだから、あとは責任を果たさないと、と思ったよ。」
  • 里見オーナー①「正直言って、私はオークスでもいいと思っていたけど、もともと国枝調教師はダービーに行かせたいという思いがあったらしく、皐月賞、ダービー、菊花賞とエントリーしてあった。それはもうダービーを勝てれば、こんな名誉なことはない。懸けてみようと」
  • 里見オーナー②「正直、調教師から進言された時は少し驚きました。まだ重賞も勝っていないので…。ただ、デビュー当初から、レイナスは距離適性も考えて牡馬路線を歩ませたいとの意向がありましたので、その後のレースを見て考えようと思いました。阪神JF、桜花賞ではソダシに勝てないまでも凄い脚を使ってくれたのでダービー出走を決断しました。勝算はあると思っています。5年前のサトノダイヤモンドの悔しさを晴らせればと願っています」

サトノレイナスのダービー挑戦は、ほぼ負けが許されない状況とも言えます。「なぜ、オークスを走らなかった」、仮に好走が出来なかったとしたら競馬界から嘲笑や批難の的となることでしょう。そんなリスクを見据えても、伯楽・国枝栄調教師が魂の勝負を仕掛けたいとすれば、そこには見えてること以上の勝算が隠されていると願いたいです。

 

新馬戦から繰り返しマイルを使われ、善戦はするものの強敵を相手に惜敗が続いています。国枝氏はレースの度に「マイルは短い」と口を開き、大きな箱で長い距離を走って欲しいと訴えてきました。そしてついに、サトノレイナスのポテンシャルを発揮する最高の舞台が整いました。皐月賞では後続を3馬身突き放した怪物エフフォーリアの存在、ダービーは追い込み場の成績が振るわない傾向、栄冠の前に難しい課題はありますが、斤量2kg差を追い風にした、渾身の末脚一閃が勝利に届くと期待したいです。

 

最後に、ルメールJが自信を持っている時は強いです。一週前のオークスでは、直前の発汗で様子が疑われたアカイトリノムスメを2着に持ってきました。ダービーでは、グレートマジシャンやアドマイヤハダルなど、他馬に乗る選択肢もある中で、国枝師の依頼に対して即答でサトノレイナスを選びました。2017年には引退が近い藤沢和雄調教師にレイデオロでダービー勝利をプレゼントし、今回は国枝師に同様に勝利を捧げたいと意気込んでいます。

  • ルメールJ①「初めてダービーの話を聞いた時は“楽しみ!ビッグチャンス!”と思った。ダービーを勝つのはスーパー牝馬だけ。ウオッカはめちゃくちゃ強かったけど、レイナスもまだフルポテンシャルを見せていない。2400メートルならこれまでとは違う馬になる。絶対に大きなレースを勝てる」
  • ルメールJ②「桜花賞を使ってスイッチオンしましたね。能力が高いから勝つ自信はあります。メンバーは強いけど、牝馬は2キロ軽いからね」

 

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