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馬券でベンツGクラスを目指す忘備録

エリザベス女王杯2021 有力馬全頭に不安要素の中荒れ必至

erizabeth2021

エリザベス女王杯2021の予想です。最後まで無料で見られます。

■基本方針
過去5年間で美浦所属の馬の馬券入りは22頭中0頭ですから、やはり牝馬なので関西への輸送は考慮すべきポイントです。さらに馬場傾向としては、昨年の開催2週目とは違い今回は阪神6週目ですから、内側が徐々に伸びなくなってきていると想定しています。有力馬が内側に集まったので外の差し馬を穴として狙いたいです。多くの有力馬が前走で叩いており順当なローテーションです。帰国隔離で川田Jや福永Jがいませんので、空いた席を取るのが誰になるかを見分ける必要もあるでしょう。

◎3.アカイトリノムスメ
桜花賞は5着を大きく引き離して4着、オークスは伸びない内前で粘っての2着、秋華賞は直行ローテの久々で1着と実績は申し分なしで、クラシック3走を見る限り2,200mはベストの距離です。前で粘り込むも、伸びる末脚もあり、自在性の高さが様々なレース条件を克服しています。「関東馬」×「3歳馬」×「中3週」という所が唯一の懸念になり、秋華賞からの上積みは見込めないですが、国枝厩舎は輸送には強く、54kgの斤量が牝馬で坂を2度要求されるコースでは、大きなメリットとして出てくるでしょう。レイパパレを見ながら競馬できる枠を引きました。

○1.レイパパレ
能力は一つ抜けています。オールカマー、宝塚記念はラスト1Fで脚が止まり距離不安が囁かれていますが、乗り替わりのルメールJは番手に控える競馬を宣言、うまく距離を持たせられるかもしれません。ただし主戦ジョッキーの川田Jも我慢させるのに苦労する程、前向き過ぎる気性がですので、掛かってしまったら危険ですし、この馬のベストパフォーマンスは大阪杯でみせた2,000m以下の距離を逃げるパターンです。阪神は開催6週目で内が伸びなくなっている中で最内枠を引いてしまったことも懸念の一つです。

▲6.ランブリングアレー
今年に入り愛知杯と中山牝馬のG3を2連対してから、ヴィクトリアマイルを2着入選と、ここにきて成熟期を迎えています。前走のオールカマーは道中の位置取りも悪く、叩きらしい結果となりました。2,000mを超える距離の出走はキャリア17戦で前走が初めてでしたが、友道師は「1,600mよりも2,200mが合う」と自信を見せています。さらに、「中山(前走オールカマー)よりも阪神の方が競馬しやすい」ともコメントしていますが、同じ右の小回りと似ている要素は多いので、その点は割引が必要です。

△9.ウインマリリン
昨年の4着馬で、日経賞とオールカマーを制しており適正は高いです。ただし、1週前の時点で持病の右前肘の腫れから発熱して、3日の休養を取り出走可否を決めかねていたなど臨戦過程は悪いです。横山武Jが「万全の状態ではありません」とバッサリ公言していました。最終追いはラスト11.5秒を出しましたが、オールカマーと比較して、全体が2秒緩いペースの終い重点調教だったので楽観視はできません。しかし、陣営は「腫れは今に始まったものではなく前からケアし続けてきたもの」としているので、最低限の走りは出来るでしょう。

△12.デゼル
1週前をCW、最終を坂路と、阪神牝馬Sで1着を取った時の調教パターンを消化しました。前走のアイルランド府中牝馬は大敗を喫しましたが、5カ月ぶりの久々が堪え調教本数も足りなかったのと、初角4番手と前に付け過ぎて自分の競馬が出来なかったことが敗因でしょう。距離について、迎春S(2021/1/11中山2,200m)は+16kgと太めの出走でしたが、ウインキートスとタイム差無しの3着でしたので、スローな展開であればこなしてくれるでしょう。阪神は2戦2勝の舞台、外差し馬場となればこの馬に展開が向くでしょう。

△11.ソフトフルート
昨年の秋華賞3着馬であり、昨年のエリ女は福永J騎乗効果もありますが、6人気6着馬と全く通用しない訳ではありません。ジリジリと長く伸びる末脚を持っており、外差しの展開になれば着入りを狙えます。追い切りに2週連続で跨った岩田望Jとのコンビは3戦2勝、2着1回と手は合っています。前走の新潟牝馬Sは休み明けかつデコボコした馬場に脚を取られ勝ち切ることまで出来ませんでしたが、ひと叩きして追い切りも良い動きを見せています。斉藤師及び掛かりつけの獣医いわく距離やコースは全く問題ないとのこと。馬体もここにきて増えており本格化か。
☆16.アカイイト
重賞実績こそない馬ですが、デビュー19戦で18戦を上がり3位以内と終いは確実に伸びています。唯一の上がり3位以内を外したのは重馬場で初角から2番手につけてしまうミス騎乗でしたので度外視です。外枠を引いたので外差しの展開であれば一発の底力は秘めています。阪神は近三走を馬券入りしており合う舞台です。調教が抜群の動きで、栗東坂路を単走でしたが、稍重馬場で4F51秒6-12秒7と自己ベストを0秒2も更新し、中竹師も「この馬史上一番と言っていいデキ」と太鼓判を押しています。岡オーナーも掲示板狙いを公言しており、着入りに徹すれば。

消2.クラヴェル
横山典Jが全国どこへでも乗りに行くほど評価しています。マーメイドS、中京記念、新潟記念とG3を連続で馬券入りと好走が続いていますが、斤量がそれぞれ51、52、52とハンデ戦ならではの活躍でした。今回は斤量が+4kg増しに200m距離延長となりますので、積極的には買いづらい流れです。末脚は見事なものですし、極端な追込みをする騎手なので、展開がかなりハマれば一発があるかもしれませんが、期待するには確率が低すぎるでしょう。また、横山武J(ウインマリリン)が騎乗しますので、最近多発している直線のよそ見も気になる所です。

消5.ステラリア
3歳出馬の一頭ですが、クラシック2戦をどちらも掲示板入りできていないので、単純に地力が足りていないでしょう。オークスは川田Jの先行策が裏目に出た結果ではありますが、秋華賞はレース後に武豊が「良くなるのは先だと思います」と残し、まだ良化には時間が掛かりそうです。忘れな草賞でのパフォーマンスは一見高く見えますが、使い詰めていたエイシンヒテン以外はメンバーも大したことがありませんし、クイーンCではアカイトリノムスメに0秒3差を付けられて完敗しており順当な力関係になりますので、ここで逆転は出来ないと思います。

消8.テルツェット
ヴィクトリアマイルを除き、昨年8月から見事な末脚を使い5戦5勝と波に乗っています。しかし、ダービー卿のレース後に和田師が「本質的にはこのくらいの距離(1,600m)が一番良いのかなと思っています」とコメントしている通り、1,600m~1,800mが適距離の馬でしょう。唯一の2,000mはデビュー2戦目にミモザ賞でウインマリリンに敗れています。また、ゲートが上手くない馬なのでG1ではこのロスが致命的になりかねないです。デビューから東京/中山を使い続けており、前走クイーンS(函館)は滞在調整で臨んだもので、今回は初めての関西輸送になります。

消15.ウインキートス
近4走を見てみると、日経賞(15着)の殿負けは3角不利により仕方がなく、目黒記念(1着)は一番軽いハンデを貰えての好走、札幌記念(9着)は距離が短かったのと調整不足、オールカマー(2着)は2着に入りましたが、ウインマリリンが開けた通り道に頼った好走でした。丹内Jが「手放したくない」と目黒記念での成長から高評価をしておりますが、初めての56kgを背負い、初めての関西輸送で、いきなり結果が出せるとは考えにくいです。人気の割りには、丹内騎手も宗像師の格もここでは一枚落ちています。